歴 史

1600年代初頭、仙台藩祖伊達政宗公が仙台城を築いた折、大手門前を流れる広瀬川に
大橋を設けることとしました。政宗公は藩内で良材を求められ、その時目に適ったのが南三陸の杉でした。

当時の樹齢400年生の南三陸杉25本を伐り出され、筏を組んで海上を渡り、見事な大橋へと活かされました。以来、南三陸は伊達藩の杉の良材の産地として奨励され、悠久の歴史の中で脈々と育まれております。

地 域

杉は最も水を好む樹種です。
その一方、南三陸は年間降水量が1200㎜程度でとても雨が少ない地域です。そんな地域でなぜ杉が良材として育つのか? 実はそれは南三陸の海のおかげなのです。杉が最も成長し水分を必要とする時期である春から夏にかけて、この地域には海からの海洋性濃霧(ヤマセ)が山に立ち込めます。この海からのミストが水分を供給してくれるのです。更に、海からの汐風が適度のミネラルを山にもたらしてくれます。

一方で、雨や露は、健康な南三陸の山を通して清浄な川をつくり、また山のフカフカの土に浸透し海へ湧き出る地下水は、多くのミネラルを海にもたらします。
この様に南三陸の山と海は、お互いに守り育み合う豊かな関係を連綿と紡いでいます。

特 徴

南三陸杉には強さと美しさを併せ持つ特徴があります。
育つ環境は雨が少なく、土質も栄養分が少ない岩盤質。一方で、雪が少なく、台風などの襲来も少ない、杉の生育には穏やかな風土。

その中で、杉はゆっくりゆっくりと、太らずスーッと空へ向かって育つため、目(年輪)が密になり強度を高め、杢目は通直で、赤味(芯材)の色は淡いピンク色となり、上品な風合いを醸し出します。
南三陸杉は、その強さと美しさによって、構造材としても内装材としても活かされています。

杉材には人を元気にしてくれる様々な力があります。

①空気清浄機能
杉材は室内の空気中の二酸化窒素等、人にとって有害な物質を分解し低減します。
②調湿機能
杉材は室内の空気中の水分を吸ったり吐いたりすることで、湿度コントロールをします。

③有益物質供給機能
杉材は室内の空気中に、人を健康で元気にしてくれる様々な有益物質を供給します。

杉の学名は「クリプトメリア ジャポニカ」といいます。それは和訳すると「隠された日本の財産」という意味です。杉にはまだまだ人を健康で元気にしてくれる隠された可能性があると思われます。

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